職場復帰の現状と課題~医療とリワークの現場から~

皆さんは「リワーク」という言葉をご存じでしょうか。
うつ病などメンタルヘルス不調で休職されている方に医療機関などで行っている職場復帰のためのプログラムのことです。

今回は、精神科医として、また産業医として、休職者の治療や支援に携わっていらっしゃる後藤剛先生と、
神田東クリニックで、リワークプログラムによる休職者の復職支援に携わっていらっしゃる福田先生をお招きし、
コロナ禍における最新の職場復帰支援の現状と課題などについてお話しいただきます。

ぜひ、ご参加ください。

<こんな人に向いているかも!>


・人事、管理職、産業保健に従事されている方
・キャリアコンサルタントの方 
・職場復帰支援に関心のある方

<講演内容と講師紹介>

安全な復職支援のコツ 〜医療者として本人に望むこと・企業に望むこと〜

うつ病などの精神疾患で休業していた方は、身体疾患と比べて職場復帰後の再休職率が高いと言われています。それはなぜなのでしょうか?
精神科医としてリワークプログラム担当医を8年続けている経験と、産業医・健康管理医として現在36事業所と連携している立場から、安全な復職のポイントを提示させていただきます。精神科医として休業者本人に望むことは、「症状自体の改善、自己理解、相談相手、上手なエネルギー充電」がキーワードになります。
一方、産業医として事業所側に望むのは、「休業者を焦らせない、適切な復職判定、適材適所、フォローアップ」がキーワードです。
休業者本人と事業所側(人事労務担当者・管理監督者・産業保健スタッフ)、医療者をつなげ、互いの理解を深める「復職面談」についても提示します。
聴講される方々のヒントとなれば幸いです。 オンライン上ではございますが、皆様とご一緒できることを楽しみにしております。

後藤 剛(ごとう つよし)

産業メンタルヘルスケア株式会社 代表取締役
社会医療法人山形さくら町病院 医師
日本精神神経学会専門医・精神保健指定医
日本医師会認定産業医・労働衛生コンサルタント
日本プライマリケア連合学会指導医

東北大学教育学部と自治医科大学医学部を卒業。
医師になってからは、総合内科医として山形県内のへき地医療に従事。その間、山形県立鶴岡病院で精神科医としての研鑽を積み、2013年から山形さくら町病院に勤務している。2015年にリワークプログラムを立ち上げ、現在も運営している。
病院での診療と並行して2018年に起業し、山形県内を中心に産業医・健康管理医・労働衛生コンサルタントとして36事業所を訪問している。


・日本産業精神保健学会代議員
・日本うつ病リワーク協会評議員
・集団認知行動療法研究会世話人

最近のリワーク ~コロナ禍の前と後~

「リワーク」とは、return to work(職場復帰)を略した造語です。
リワークプログラムとは、うつ病などのメンタルヘルス不調により休職中の方を対象に、より確実な職場復帰(復職)と再休職予防を目指して取り組んでいく、リハビリテーションプログラムです。最近では、復職の条件にリワーク通所を必須とする職場も増えつつあるため、「リワークという言葉を聞いたことがある」という方も多いかもしれません。
しかしその一方で、具体的なプログラムの内容が見えづらかったり、復職者を迎える側の立場(上司、人事、産業保健スタッフなど)として、どのような点に留意すれば良いのかがわからない、というお声もよく耳にします。
そこで今回は、リワークプログラムの概要とその目的、また、コロナ禍の前後での変化の実態などについて、医療リワークの立場からご紹介します。

福田 有希子(ふくだ ゆきこ)

医療法人社団 弘冨会 神田東クリニック リワークLabo.レジリオ
精神保健福祉士 
公認心理師 
キャリアコンサルタント

大学(心理学専攻)卒業後、EAP併設の精神科クリニックにて、EAPサービスの運用管理・企画・広報等に従事。その後、精神保健福祉士、キャリアコンサルタント資格を取得し、クリニックのリワーク立ち上げに携わる。
現在、認知行動療法を中心としたリワークプログラムで、メンタルヘルス不調による休職者の職場復帰支援に従事。

・集団認知行動療法研究会 中級研修会 プログラム委員(2019年~2021年)
・基礎研修会 講師・ファシリテーター(2020年~現在)

開催日時

2023年1月25日(水)20:00~21:30

開催方法

オンライン(Zoom)

参加費

OMSA会員:無料
ACCN会員:500円
一般:1,000円

定員

30名

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